善光寺の怪(2014年4月・長野市・善光寺、西方寺)

 長野に行ってきました。昔、スキーでよく訪れたのだが、まちを見るのは今回が初めて。実に気持ちのいいところだった。そばがうまいし、人も親切。高い建物がないので、視界が開けていて、圧迫感が全くない。いや実にすがすがしい。  まあ、あっしが行くとこにゃ、必ずお寺があるわけです。日本仏教 […]

善光寺に引かれて、岐阜参り(2014年5月・岐阜市・岐阜善光寺)

 前回のお話は、長野の善光寺のものだが、今回は岐阜の善光寺のお話です。GWの岐阜は実にのどかです。さらにもって、観光客もまばらで静けささえ漂います。ほどよく心地いい。岐阜はそんなところです。  御本家の善光寺では、怪人に会った話をしました。  (善光寺の怪(2014年4月))   […]

北向きです(2014月9月・長野県上田市・北向観音)

前項コラムで、後醍醐天皇陵が北を向いていることを書いた。このたびも北向きの話である。 舞台は、長野県である。夏は新緑がすがすがしく、風が涼しい。中高年向きの雑誌に、「田舎暮らしのランキングの1位が長野」とあった。そんな気にさせる風土が確かにある。 足を運んだのは、別所温泉というと […]

まこも?(2014年9月・三重県・竹成大日堂)

「まこも」とはなんぞ?  すぐにピンときた向きはよほどの食通とお見受けする。わたしも40年以上生きてきて、つい最近知った。 妻が陶芸の題材として、「羅漢さんをみたい」という。東海地方で調べると、竹成五百羅漢という石仏群がヒットした。では、さっそくGO!だだっ広い平地に目的地はあっ […]

思えば遠くに来たもんだ(2015年5月・北海道札幌市・弘法寺)

武田鉄矢主演の映画のタイトルではない。だが、舞台の秋田県角館よりさらに遠い北海道にいる。いわゆる北の大地だ。気温が違うし、風が違う。 とはいえ、こんなところだからこそ、寺を訪れたいと思うのが人情?知人のお坊さんに電話をすると、グーグル並みの即レス返事だ。   「OKです […]

つかみきれぬ山(2015年8月・奈良県生駒市・宝山寺)

先日、仕事で関西に帰ったら、仕事場が生駒山の山麓だった。 翌日、連れと飲んだ。 彼は「生駒はやっぱりええ。ホッとするというか、心が洗われる」と宣う。 ふうん、そんなものかね。 そういえば、私も縁のある聖天さんを祀る宝山寺には、 しばらく行けてないもんなぁ。 こりゃ、「顔見せぇや」 […]

不退のダンス(2015年8月・岐阜県郡上市・大乗寺)

郡上には、1度行ってみたかった。なぜって?聞くも野暮よ。郡上踊りを見るためゾ!なにがスゴイって、この踊りは7月11日からはじまって、9月5日まで約2カ月もの長きにわたり、行われておる。お盆の8月13日から16日はクライマックス!徹夜踊りでは、夜の8時から朝の4時ごろまで踊り倒す。 […]

大須にて出会った神々(2015年11月・名古屋市・七寺など)

ある意味で、仏教ブームはちまたで定着した感がある。テレビでも趣旨には首をかしげるが、お坊さんが主役の『ぶっちゃけ寺』なる番組もある。最近、友人から本をプレゼントしてもらった。   「絶対、好きな本だと思ったので」   これは、ありがたい。だが、手に取って、少し […]

生き残った寺(2015年11月・愛知県豊田市・山中観音堂など)

歴史に、もしもなどない。でもしかし、あの愚行がなかったなら…。応仁の乱、織田信長の延暦寺焼き討ち、太平洋戦争中の金属供出令など。明治期の神仏分離令はこの中に必ず入る。神仏分離令は、神道を国教化し、天皇中心の政府をつくるため、1868年に出された。新政府の中枢だった薩摩藩などでは、 […]

谷町筋はディープな香り(2015年12月・大阪市・北向き不動など)

瀧之坊と大阪で待ち合わせて寺巡りをした。大阪駅から南に下った谷町九丁目から、四天王寺のあたりは、以外に知れていないが、寺密集エリア。聖徳太子創建の四天王寺をはじめ、約200の寺があると言われている。   今回は、空石主導でなく、瀧之坊に先達をつとめてもらった。名前のごと […]

遠州紀行①~見てはいけないもの~(2015年12月・静岡県袋井市・可睡齋)

夏休みを12月に取るって、どうなんだろ?休めるだけましと、前向きに考えて、寺に参ろう。   可睡齋という寺に行きたいと思っていた。 名前は聞き慣れないだろうが、れっきとした専門僧堂もある曹洞宗の大寺である。いわれは、徳川家康が命の恩人でもあるお寺の仙麟和尚を浜松城に招い […]

遠州紀行②~もう一つの火まつり~(2015年12月・浜松市・秋葉神社)

前コラムで訪れた可睡齋の火まつりが終わるのが、12月16日である。実は、この日も秋葉の火まつりは行われている。 西に行った浜松市の天竜川沿いの山の奥、秋葉神社の大祭である。 前後するが、そもそも可睡齋の火まつりは、秋葉神社境内にあった秋葉寺(しょうようじ)で行われていた。それが、 […]

遠州紀行③~灯台から見えたデンジャー~(2015年12月・袋井市・油山寺)

結構見どころがあるんです。遠州三山なんてのがあります。静岡西部にある可睡齋、尊永寺、油山寺の三名刹をさします。   前の2つはすでに制覇済。残るは1つ。油山寺は、眼病に効くということで有名である。怪僧道鏡を寵愛したことで知られる孝謙天皇(聖武天皇の娘)の眼を治したそうで […]

何もない沖縄の寺(2016年2月・宜野湾市・神宮寺)

生命力がほとばしる真緑の植生 明らかに日本とは異なる南国風料理の味付け 国道から結界がなされる異様な米国基地、 刺激的な邂逅を暗示する土地、 それがヤマトンチュウー(本土人)にとっての沖縄である。 だが、しばらく沖縄にいると、その期待は幻想であることがわかってくる。   […]

なつかし寺めぐり(2016年3月・大阪市・愛染堂など)

ひょんなことで、相撲に行くことになった。大阪場所である。初日前日に「土俵祭」なるものが開催されている。その名の通り、新たに土俵を作る際のお清めの行事で、正真正銘の神事である。 大阪場所は、両国と違い、行事ではなく、宮司さんを呼んで行う。土俵の真ん中に米や勝ち栗などの縁起物を鎮め、 […]

うどんと富士塚と陽水(2016年6月・東京都・小野照崎神社)

言うまいか、言わぬべきか?   東京でうどん屋に入った。 なんでも「関西風手打ちうどん」とある。関西出身の懐かしさで入ったら、満員。結構有名な店なのかもしれない。忙しそうにおやじが、一人で店を仕切っている。そのため、おそろしく回転が悪く、 8人がけのカウンターでうどんが […]

お寺との幸福な関係とは(2016年6月・愛知県・永正寺、正法寺)

愛知県江南市にある永正寺を訪ねました。 福島県に「笑い仏」を運んだ際にお世話になったお寺です。 (そのときの活動の模様はこちらに) いつも忙しい中村副住職にお時間を取ってもらいました。 このお寺は、「攻める寺」です。 様々なイベントを仕掛けています。 昨今は、ヨガ教室などイベント […]

ナイス指摘ぞ、ユーチューバー!(2016年・7月・富山県高岡市・瑞龍寺、高岡大仏)

先日、NHKの中部地方を紹介する情報番組を見ていたら、前に訪れた富山県高岡を取り上げておった。   高岡を簡単に説明すると、富山県では、富山市に次いで、第2の都市で、北陸の大観光地・金沢の西にある。 番組では、高岡の観光協会の方が、金沢新幹線開通で盛り上がる北陸人気にの […]

福島県の富岡町から1年(2016年8月・福島県富岡町・浄林寺)

1年ぶりの福島訪問である。富岡町にある浄林寺の施餓鬼法要に参加させていただいた。     鳥取県倉吉市を2012年6月に出発した笑い仏は、2015年7月に最終目的地の浄林寺を安住の地とさせていただいている。被災地のみなさまの笑顔を少しでも取り戻せるようにと。 […]

墓と幽霊と暗渠の三位一体(2016年8月・東京都谷中・全生庵など)

う~ん、体中があちこち痛い。そして若干の寝不足。深夜バスに乗るのなんて、何年ぶりだろうか? 仕事を終え、昨夜は見送る妻に、「大丈夫ぞ! 達者でな」と、名古屋から勇躍飛び乗ったが、朝の東京駅八重洲口では、軽いめまいなどしておる。 ただ、来たからには寺めぐり。   円瓢とま […]

お前に見せたいものがある!(2017年1月・奈良県五條市・陀々堂念佛寺)

お前に見せたいものがある! 先輩の車で、奈良県でも奈良市内からかなり南に降った五條に拉致された。 この先輩、見かけによらず、寺のみならず全国の珍スポットマニアで、それを制覇することをある種の〝行〟としており、今弘法を自認されている。 難波を昼に出発し […]

愛情たっぷり貞慶さん(2017年1月・京都府木津川市・いづみホール)

まずもって、貞慶さんて誰やねんでしょ。   そうですよね。僕はさわりぐらいは知ってますよ。法相宗の僧侶で、笠置寺におったぐらいのことは。でも、それ以上は知りません。だから、仏教オタクが5人ぐらいやったら怖いなぁぐらいに思っていました。   ところが…。木津川市 […]

福島の蓋(2017年2月・京都市・京都精華大学)

「太陽の蓋」という以前から見たかった映画を大学のホールで鑑賞した。東日本大震災による福島第一原発事故の官邸の緊迫感を忠実に描いた秀作であった。   映画は、東電の無能ぶりとそれに右往左往させられる官邸の混乱ぶりを描いていた。 ただ、観客の半数以上はゲストに引かれて、足を […]

深くもぐっていく寺(2017年2月・沖縄県金武町・観音寺)

那覇から高速を飛ばしても、1時間あまり。キャンプ・ハンセンという米軍基地で名高い金武町(きんちょう)に、観音寺はある。     一見普通の寺のように見える。だが、境内の植生などながめると、南国の寺であることがわかってくる。木造は本州と同じだが、屋根瓦など、一目 […]

仏に触れられる、これぞ仏教!(2017年2月・奈良市・奈良県文化会館)

最近、「障害者アート」という言葉をよく聞くようになりました。ツイッターで情報を知り、近鉄・奈良駅から歩いてすぐにある「奈良県障害者芸術祭」に足を運んでみました。     平日ということで人はまばら、しかし、是非訪れてほしい展示であったぞよ。最初の展示は、障害者 […]