樂茶碗よりよかった京仏壇!(2017年2月・京都市・みやこめっせ)

京都国立近代美術館の「茶碗の中の宇宙」展に行ってきた。
 
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寒くて雨というのに、人だかり。
おそらく京都の町で、利休が愛でた樂茶碗の博覧会ともなれば、足を運ばざるを得なくなるのであろう。
まぁ、よかったと思います。初代・長次郎のシーサーみたいに背をそった獅子の像、二彩獅子以外はわたしにはわかりません。
ただ、私が目指したのは隣の建物の地下でひっそり行われていたこの展示。
 
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看板はゴージャスですが、はっきり言うて地味なイベントです。
ところがどっこい。これが面白かった。少なくともわたしには樂茶碗よりよく見えた。
 
読んで字のごとく、京仏壇の展示会です。無料ですが、関係者とおぼしき人以外は、ほんとにまばらです。でもそこにある工夫が涙ぐましい。ます見て下され。
 
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タイミング良く、実演会が始まった。
何をしてるかって、仏壇をイチから組み立てている!
社長と思われる方が、マイク片手に仏壇を組んでいく。
単調と思う方は、仏壇の奥深さを知っていない。わしもじゃが。
なんと、このパーツ一つ一つに呼び名があり、それを社長さんが組みながら、起用に説明していくのだ。これ、結構大変やと思いまっせ!
 
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ほれ、これが30分もかからぬうちに組み上がる。これぞ、職人技!
あまりに面白かったので、助手の方に話をうかがうと、これまた奥が深かった。
この仏壇は、はめ込んで作っていく。ということは釘が使われていない。
 
「仏壇は100年で修理するということを想定しています。釘を打つとそこから朽ちてしまうので、基本釘は使いません」
「金沢などは、派手なものを作られていますが、われわれは華美を廃した京仏壇を作っています。また、地方ではこれをまねた京型仏壇なるものもあります」
 
仏壇だけではありません。
体験コーナーもあるんです。
どんなものかというと、仏壇といってもそこには、仏像があったり、欄間があったり、彫りがあったり、漆塗りの装飾があったり、数多の職人さんが絡んでいる。
そんな職人が勢ぞろいして、無料で実演&体験をやってくださっておるのじゃ。子どもだけでなく、大人も眼をキラキラさせて大喜び。これがキッザニアにあれば、長蛇の列は間違いないやろ!
「仏壇・仏具=おもろない」という安直なイメージを持っておるものは、悔い改めよ!
さて、仏壇の話に戻ると、京仏壇は「洗練された、どちらかと言えば、落ち着いた趣き」だそうだ。でもって、そのお値段は…。
 
「こちらで1500万円となっております」
 
値段だけは落ち着いた感じではなった。

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