鶴林寺⑨~世間虚仮…~

季節が季節だけにお寺を訪れる人は暑そうじゃ。わしはもちろん仏じゃから、修行の成果で汗一つかかんぞ。境内を歩いていると、もう一つの夏を見つけたわい。 ほれ!  「鈴なり」なセミのぬけがら! 古来は空蝉(うつせみ)といっていたかのう。情緒あふれる響きじゃわい。 現実は夢…とは少し寂し […]

圓教寺⑳~こんなところに!~

散歩をしとったら、いや~びっくりしたわい。何をって?そりゃ、あんなとこにあんな方はおらんじゃろう。普通は。しかも寒さ好きのお方と聞き及ぶお人よ。飛べないとも聞いていたが、ひょっとしてあの羽は飛行用だったのかも知れんのう。 早く教えろって?まあ、せくでない。じゃが、見るが早いじゃろ […]

圓教寺⑮~びっくりなお知らせ~

僭越ながら、先日4日に神戸新聞さんにわしのことをとりあげてもろうた。最高の笑顔をつくったのじゃが、読まれた方、どうじゃったかのう? それから、色々な方々、メディアがわしのことに興味を持ってくださっている。まさに縁。ありがたいことじゃ。 そして、次の11日にラジオ関西の「時間です! […]

圓教寺⑫~書写の山へ~

性空殿が九州からなぜ、姫路に来たかじゃと?それは文殊殿の仕業らしいぞ。 なんでも修行中に、頭上を紫雲が覆ったらしいんじゃ。その雲は性空殿を招くように、進んでいく。紫雲についていくと、どんどん西へ、西へ。そしてたどりついたのが、姫路の書写山だったんじゃな。

圓教寺⑪~不思議なお供~

また性空殿の話である。 九州の霧島山で修行を行ったあと、今度は背振山へ移った。そこで法華経を暗じていると、それを聞きつけ、乙天と若天が現れた。かれらはそれぞれ、不動明王と毘沙門天の化身ともいわれる。乙天と若天は、終生性空殿につかえ、身の回りの世話をしたという。 修行熱心な主人のた […]

圓教寺⑩~え、九州なん?~

性空という御仁はどこまでも修業熱心だったそうじゃ。はじめ比叡山で勉学を続けたのだが、堕落していた当時の山内の雰囲気に嫌気がさし、九州の修験道のメッカ・霧島山に身を寄せた。 彼はどこまでも修業の道を究めたかったんじゃろうな。わしもその気持ちはわかるわい。俗世と関係を断ち切ると、いろ […]

圓教寺⑨~開祖のことなど~

きょうはこのお寺を開いた性空殿のことを紹介しようと思う。空海ら超有名な僧侶に比べると、巷間には知られていないのだが、なかなか面白い御仁である。 910年に生まれられたのじゃが、わしと同じく誕生のときも吉兆があったそうじゃ。京都の生まれで、家は名門・橘家という。ただ母君が何度も流産 […]

圓教寺⑧~ドラえもんの落し物~

たまには山内を歩いてみようと思う。この時期は緑がすがすがしくて、森林浴には最適じゃ。ただ山ということは心しておかねばな。アップダウンが激しくて、いい運動になるわい。車も最大傾斜角が25度ので、4WDでないと入れないらしい。つまり、歩くと本当に心地よい汗をかくのじゃ。

圓教寺⑦~取材その2~

今日は取材を受けたワイ。女性のかたで、わざわざ暑い中着ていただいて感謝じゃわい。丁寧な取材で、わしも気分良くこたえさせていただいたかのう。思わず、話もでんぐり返りししながら弾んでいったのは、彼女の話術であろうか。 いろいろポーズをせがまれたのだが、それだけはのう…。結跏趺坐でお願 […]

圓教寺⑥~語り部さん~

さて、きょうはわしがおる食堂から少し離れてみるかのう。裏手を少し下っていくと、奥の院がある。そこの中心にあるのが開山堂という建物じゃ。このお寺を開いてくれた性空という高僧をまつっておる。 凛としたたたずまいのお堂に上がってみい。そこには語り部がおられるぞ。物腰柔らかく、実に詳しく […]

圓教寺⑤~台風一過~

先日の台風は皆さん大丈夫じゃったかの。こちら姫路もえらいことになっておったが、大きな事故もなく安堵したのじゃが。台風が去った後は、また梅雨の天気になっておるのう。むしむし・じめじめ…じゃが、これを過ぎて迎える熱い夏には、雨が恋しくなるのが人情。全ては、相対的な認知ということじゃの […]