3.11から3年が経過し記憶が風化する中、笑い仏は前進する-その2(2014年3月)

よう、空石!

この日においてはもっとも重要なタスクの1つなので、すぐに笑い仏ブログを
更新したわ。トップページでもmentionしておいた。

下記は、先週末に一緒に「地獄のトレーニング」をした、ブルース・リーを崇拝し、まさ
に彼のような肉体を持つ49歳の帝人ファーマの研究者にあてたメール。この彼こそが、
「Gate」を俺に紹介した張本人でもある。

●転記はじまり●

震災3周年記念日ですな。着実に、あの悲劇を忘れさせようとする中央集権体制のパワー
を日増しに感じる今日この頃です。とりあえず最大のものは東京オリンピックですね。

国際オリンピック委員会でも、disasterを機にビジネスを拡大することのできる米国や欧
州、日本の多国籍企業たちからの後押しもあり、東京にすることが決定したのでしょう
ね。非常によく理解できる筋書きです。

昨日、加盟している納税協会からのnewsletterで、オリンピックにまつわる景
気刺激効果が、実際の誘致・観戦・観光でのものがたった18%で、残りの「pre-オリン
ピック」、要するに公共事業に関わるものが、8割になる、という統計を読みました。

2020年オリンピックの場合は、約2兆8000億円だったかな。これを見ても、オリンピック
が「景気政策」や「グローバル企業による収穫」に根強く結びつくことが推測されます
ね。純粋なスポーツの祭典であることを止めたのは200年ぐらい前でしょうか。

それを思うと、プラトンが言うように、オリンピアの純粋な心での参加者は、選手ですら
なく、「観衆のみ」なのでしょうね。そこでの「観る」の古代ギリシア語の「theotopy」
か何かから、現在の「theory」の単語ができた、と教えてもらったのが高校時代の倫理の
時間でした。毒舌名物教師でしたよ、足立先生。

この、まるっきり教科書を1ページも使わぬソクラテスのような面持ちの哲学者は、私が
卒業のときに、山のような哲学書を人に譲って、オーストラリアで百姓になるため国外を
出ました。彼からもらった昭和元年発行みたいなボロボロの「純粋理性批判」は、まだど
こかにあります。関西随一の受験校において初っ端から受験と日本の大学批判を展開する
この変人がいなければ、私はマジョリティの同級生たちと一緒に受験戦士として、東大や
京大あたりに進学していたことでしょう。Berkeleyには縁がなかったはず。感謝。

話を戻すと、国家権力は戦争や災害を忘れさせようと躍起になるからこそ、それを「忘れ
てなるものか」と風化に抗うことは国民/市民の役割である、と多くの哲学者や文人が言
いますが、直近ではガルシア・マルケスだったでしょうか。「覚えている」ではなく「忘
れない」ことの重要性。かみしめたいものです。大江健三郎もよく言いますが。

制限された組織人としてでもせめて、この「忘れんぞ」という流れに与したいと私が親友
たちと一緒に続けているのが、「笑い仏」のフクシマへの行脚活動です。この酔狂な活動
を共に続けている高校時代からの親友もまた、上記の哲学者・足立先生から、餞別にぼろ
ぼろの哲学者をもらった「選ばれた(はみ出した)」高校生でした。

笑い仏行脚(MONKフォーラム)
http://www.monk-forum.org

●転記おわり●

それでは!