花と酒と空海(2023年4月21日・奈良県番条町)
見つけてしまった。自称「ミニ遍路狂」の血が騒ぎそうなお遍路を! 奈良県に番条町というかつて栄えた環濠集落がある。南北に流れる佐保川の東にそって作られた集落で、中世に外敵からの自衛のために堀がめぐらされている。江戸時代末期から行われているのが、くだんの「番条のお大師さん」という風習 […]
見つけてしまった。自称「ミニ遍路狂」の血が騒ぎそうなお遍路を! 奈良県に番条町というかつて栄えた環濠集落がある。南北に流れる佐保川の東にそって作られた集落で、中世に外敵からの自衛のために堀がめぐらされている。江戸時代末期から行われているのが、くだんの「番条のお大師さん」という風習 […]
うれしい知らせが届いた。お世話になった庵主さんがおられた岐阜県大垣市の法永寺から。 もう庵主さんは亡くなられている。今年は7回忌だった。それをきっかけに、お寺の檀家さんら有志が映画の上映会を行った。 映画はあの植木等さんが主演した「本日ただいま誕生」という庵主さんの旦那さんをモデ […]
基本、桜のシーズンに観光寺院には行かない。ましてや人気の観光地などもっての他。しかも週末以降は雨予報ときている。泣く子も黙る京都観光のハイシーズンなのだ。 ただ事情があったのだ。友人の韓国人が訪ねてきた。何度も日本に来ている彼となら、花見の季節に知れた観光地には連れて行かない。だ […]
少し気になっていた。駅に置いていた奈良県の観光パンフである。特集の1つに「空海がいた奈良」みたいなものがあった。京都や高野山のイメージが強いけど、確かに奈良にもいたよな、空海さん。 そのなかに初めて知る「空海寺」というものがあった。そのものズバリなのだが、それだけに後にできたんだ […]
春と秋になると讃岐が呼んでいる。勝手にそう思っている。3月25日は多度津の海岸寺で春のミニ遍路が行われる日である。 あいにくの雨予報。しかし、弘法大師のご加護か、それともMさんのてるてる坊主のおかげか。曇り空で雨はまぬがれた。それゆえ参加者は昨年に比べて控えめだったか。 いいこと […]
2、3で限界。4つ廻った日には「自分を心底ほめてあげたい」と思う。1日における寺参りの数をいっている。それが半日で6カ寺である! VIPの四国八十八箇所巡りに同行。正直、ハイスピードの寺参りは初体験で慣れていない。ユングがイタリアの歴史あふれる町並みを見て、昏倒しかけたというそん […]
高松にある座禅道場「喝破道場」をたずねた。2度目の訪問は雨の降る寒い日だった。JR鬼無(きなし)駅には、防寒チョッキを着た野田住職が待っておられた。 「電気自動車だけど、電気が切れそうだから、暖房は切らせてもらうね」 日産の電気自動車は、「中古をもらい受けた」と言うように年期が入 […]
僧侶や在家信者が守るべき「戒」について知る重要な2つの寺院がある。いずれも奈良にある。 まずは唐招提寺。 759年に唐から来た鑑真が開いた。詳細は、井上靖が小説「天平の甍」で扱っている。その甍は現在も宝物館でみられる。地肌の土がけばだってはげている。困難な渡海で失明した鑑真のごと […]
ヒッチハイクというのは、もう死語なのだろうか。 高校時代、青春18切符を利用して大阪から北陸まで旅をした。お金がないから道路で、手を挙げてヒッチハイク。止まったのは、当時人気の青いHondaの「シビック」。後部座席には、おもちゃのガチャガチャが大量に積んであった。営業の途中だった […]
鳥取でデイープに仕事されたこともあるYさんがふともらした。 「ブータンのプリンセスにも会ったんですよ」 プリンセスだけでもうらやましいが、仏教国ブータンとなれば、なおのこと羨望の極みである。なんでも毎年「やずブータン村まつり」なるものが鳥取県八頭町のお寺で開催されているという。 […]
マレーシアから2週間の予定で家族と一緒に一時帰国した円飄と合流し、向かったのは…やはり寺である。宿泊拠点の香川県多度津にある空海のご母堂の里にある海岸寺を早起きして出発。愛媛県を目指した。 まずは腹ごしらえ。高速道路に入る前、食べ物屋とおぼしき看板でハンドルを切ると、うどん屋だっ […]
「思い立ったが吉日」という。土曜に行こうか、日曜に行こうか思い悩んでいた。あまり悩まない質だが、こればかりは少し悩む事象ではある。瀬戸内海に浮かぶ小豆島にある島遍路に行く日のことだ。 1番札所に、夏至観音がある。正確にいうと現れる。夏至の前後10日ぐらいに、岩に当たる光の加減で、 […]
1カ月ぶりの京都は仁和寺である。「リベンジ遍路」なる言葉があるのかは知らぬが、捲土重来を期して、戻ってきた。先月は雨で寺の裏山で開催される「88カ所ウオーク」が中止であった。打って変わり、6月5日は気持ちいいぐらいの晴天である。山門には「本日開催」の朱文字が踊っている。 仁和寺の […]
晴れ男だったはずが、最近めっきり雨男である。しかも今日という日は、1時間ごとの天気予報で「曇り」をチェックしたというのに!家に戻り、濡れながら洗濯物を取り込む切なさよ。悔しくて、天気予報に関するサイトをのぞいた。天気予報の的中率は8割強という。へぇ、結構やるやん。スーパーコンピュ […]
えらいところに来てしもた…。岡山市北区大内田とある。市内なのでそこそこ都会だろうと高をくくっていた。カーナビが示す道路の先は、車がすれ違えないほどの小径が集落に伸びている。車では入れんやろ…。自らの運転技術も考慮して、手前の田んぼ脇に駐車。後にその決断が正しかったことを知る。小径 […]
「地獄はある意味、当分できないであろうから、今回は濃い寺巡りをかまそうぜ」 昨冬に会ったときは坊主頭に作務衣で寺守のようだったが、冬は寒さも防ぎたいか、幾分髪も整った円飄が切り出す。お任せあれ、仏縁にかけては強運を持っておる。おぬしの門出(いつか円飄が説明するであろう)を祝い、よ […]
諸事情で、此度の地獄巡りは1カ月前倒しさせていただく。話し始めると、地球を1周してしまうので割愛。(どこかで同行の円飄が触れるであろう)円飄が、香川県多度津町の海岸寺に1年近く逗留しており、空石がそこを訪ねたというところがスタートである。 前日に空石は1人で香川県の高松を訪ねた。 […]
関西から淡路島に行くことになったので、ついでに橋を渡って四国の徳島まで足を伸ばすことにした。コロナが落ち着かない時期だったので、滋賀から京都まではJR。そこから高速バスに乗り換えた。京都駅は観光客の引くガラガラの音がけたたましかったインバウンド景気が嘘のようにガラガラ。平日の高速 […]
タイトルはほっといてください。そのうちつじつまを合わせます。 福井県の西部にある小浜に行きたいとずっと思っていた。日本海に面したある意味田舎にあるのに、古刹がうじゃうじゃしている。せまいエリアに、明通寺、羽賀寺など美仏が密集する寺院銀座なのである。 ずっと思ってたら、行けばいいじ […]
山陰での寺巡りに味をしめ、進路をへき地へ取った。滋賀を振り出しに、紀伊半島を海沿いに一周しようという計画。車で約500kmになろうか。高速道路を乗り継いで、まずは御坊市手前にある由良町で降りた。 海岸に続く白い岩肌が美しく、「日本のエーゲ海」なんてPRしている。白崎海洋公園は自転 […]