ミツトヨ製作所と仏教伝道協会(2008年11月)

おう、空石!
円瓢@首都圏や

表題のとおり、えげつない出会いがあったのでご報告。これは、以前の「坊主バー創業者との邂逅【参照:清史彦老師@Vowsバー(2004年12月)】」を超えるやも知れぬ。面白くなりそうやな、色々な面で。初めての巨大な真宗系の人脈やわ。

昨晩は、(学長が東京に公務で来たので急遽開かれた)UC Berkeley同窓会で米国大使公邸にお邪魔してきた。100人以上来てた。「孫(正義)さんは今回は来ない」と皆が言うてたが、そりゃそうやろ。大使はすげえファンキーなおっさんでジョークばっかり飛ばしてた。「(オバマが次期大統領なので)来年早々に首だぜ!」とか言うてた。

新しいBerkeley学長も、すげえ品のよさそうなおじさまやった。世界的な物理学者らしく、静かなたたずまいで大使とはえらい違いやった。ずっとゲストと立ち話でお疲れそうやったから、挨拶して名刺もろただけやが。

が、何よりも最大の出会いは仏教関係!俺はああいうパーティー会場は超苦手なのでうろうろして知り合いがいなければ飲みまくって食いまくるのが常なのだが(あさましいか!)、ふと、近くいた若い兄ちゃんと中年が2人の外国の方と話していた会話に「仏教」や「伝道」という言葉を察知したので、2人が去ってから、「あのー『仏教』関係の方ですか?実は私も…」とおずおずと声をかけたら、世界最大の仏教伝道財団、「仏教伝道協会」の幹部であった!(ぐぐればサイトあるで)

で、若い兄ちゃんの方が「Berkeleyで仏教学の修士課程を卒業した坊主でして」と言うので、「おぉ、私もあの(現代仏教学の第一人者)Lancaster博士にはお世話になって…」と言うと、中年幹部が「博士は我が財団と縁の深い方ですよ!」(確かに、協会のサイト見たら、財団創設者と博士の写真の記事があった)と応じ、大乗仏教全般ではあるが、協会のベースは浄土真宗系でもある、と聞いたから、「武蔵野大学の(浄土真宗学の大家)Ken田中先生【参照:ケネス田中先生老師(2004年9月)】ともBerkeleyと日本とで懇意になって…」と言うと、若手からは「博士は協会の学術的支柱ですね」みたいな返答が。

ちょっと待て、この出会いはやばいぞ…と思ったので、詳しく話をしてると、「計測メーカーがパトロンで売上の1%の寄付で運営」、「創業者がBerkeley卒で僧侶でもあった」、「うちには東工大卒のエンジニアも多い」…と来るので、「まさか、あの沼田さん?」と聞くと、まさにそのとおり!つまり、あの日本最大・世界シェア確か1位の計測メーカー、「ミツトヨ」の創業者の財団であった!このミツトヨ本社、いまの拙宅から徒歩5分や。セガレを預けてる保育園のすぐそば。この溢れる仏縁には、向こうもびびってたわ。

創業者の沼田老師が、ほんまもんの僧侶にして大乗仏教徒で、あの大昔にBerkeleyで数理統計学を専攻し、計量経済学で学位まで取ってたというのは知らなかった。「仏教に大きく影響を受けた起業家」というところまでは、常識として当然知ってはいたけど。すげえな。さっそくwikiで調べると、まぁ凄い人物だこと!仏教実践者の鏡みたいな爺さまや。頭が下がりまくる。

そんなこんなで、来月にはもっと詳しい話をするために協会のどでかいビルにて会うことになった。売り上げ1000億以上あるから、そのたった1%言うても10億もあるから、それをまさに伝道に回すっていうのは、すげえな。我もアメリカで何度も見たことのある、「ホテル据付の無料の仏典(仏教の「ギデオン協会」やな)」の出版や、圧巻の大規模仏典翻訳プロジェクトだけでなく、世界中の超一流大学に仏教寄付講座を設けており、Berkeleyは特に凄く、1つ研究所もキャンパス側に運営している。これは在学中は知らんかった!お恥ずかしい限りや。

で、そのトップのダンカン准教授(Berkeleyの)もそこで紹介されたが、どう見てもアメリカ系白人のくせに日本国籍!しかもプロの禅宗僧侶(ミドルネームがRyukenやからな)!しかも、Harvardでの最年少かなんかそんな感じの博士号取得者!で、日本人より日本語うまい!どんだけ頭ええねん!我の何倍も文殊菩薩と仲良しとみた!年のころは40前半の童顔なので、我らとそれほど変わらんはずや。物凄い穏やかな人やった。で、彼がトップを張る、沼田財団のバックアップで動くそのBerkeleyの研究所が50周年記念ということで、今回の大使公邸でもスポンサーをしているとのこと。恐るべき、仏教伝道協会…。

とにかく、今後も素敵な縁に育つことを期待しながら、仏縁に感謝して帰路に着いた昨晩であった。そうそう、今月末には、Ken田中教授も中心にいる、念願かない発足した「日本仏教心理学会」の旗揚げイベントに出向く。そこでも妙なる縁が待っていることを期待しよう。おしまい。

では合掌!

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