医療界の危機感、仏教界の危機感(2004年4月)

医療系は、医者にしろ患者にしろ、「当事者意識」が凄い。「何とか医療事故を防ぎたい」、「患者と共に歩みたい」という強烈な欲求を持つリベラルな医師たち。そして、「よい医療を受けたい」、「闘病している人を支えたい」と願う患者たち。この危機意識、当事者意識が、日本では仏教関連には希薄や。結局「趣味のレベル」となる。

情けない話やが、「オウム事件」直後だけかいな、盛り上がったのは。宗教業界で「当事者意識」ちゅうたら寺関係者や。もっと当事者意識を持ったプロの連中が、こういったセミナー系、そしてもっと「ゆるり」としたUK師のような会合系を発生させていかなあかんわな。「寺を出ろ」ちゅうこっちゃな。

土曜日に医療系会合を主催して思ったが、「それ系」のマスコミ関係者のネットワークは凄いわな。が、それも「ただのマスコミ会社の社員」じゃ全然だめ。「ネタ集め」に参加することはあっても、「ネタになるイベント」を企画する能力はない。俺らのグループでも、日経の埴之坊や朝日の上之坊など、「個人として強烈なネットワークを持つマスコミ人」や。だからこそ、人が集まる。そこに俺ら自身がコンテンツとなり、人が集まる。

これを仏教界で考えると、つまり、「大法輪閣の個人としてもキテル編集者」辺りになるのか。彼らはセミナー系や会合系イベントに関して、知恵や人脈を持っているのか?が、そういう人らはあまりに「インテリ」過ぎて、半分以上を占める非インテリ寺院関係者にはピンとこんかもな。とすると、逆に「日本旅行で仏教好きの中堅社員」の方がアイデアやネットワーク機動力は豊かなのか?一考の価値はある。

ちなみに、医療系の仕事で繋がってる蟻海さんちゅう会社社長が、その昔に奇特にも仏教専門書の編集をやっていたことがあるらしい。「商売としての日本仏教」にも明るいごっつおもろいオッサンなのやが、

「寺院に関してですが、これま数百年続いてきたもの(文化、伝統)が今後10年、20年で大きく変わっていかざるを得ないと思われます。少子化が寺院経営にボディブローのように効いてきます。

現場の住職の危機意識はまだ一部にとどまりますが大変大きな変化が生じると思います。

特に都市部の団塊世代の女性たちが60歳を越えたときにこの流れが決定付けられます。ですから、変化は目の前なのです。そして、関連サポート、サービスの切り口が多数出現してきます。」

などと発言する。また、この「仏教系マスコミ」や「寺院業界情報」に関しても、教えてもらえるように仕組んでおく。

そうそう。モラ坊空石にでっかいプレゼントやで!この土曜の医療系会合で知り合った新聞社のお姉ちゃんが、茨木市の浄土真宗寺院が実家、しかも親戚根こそぎ寺やがな!そこを起点に、寺ばっかりらしい。「跡継ぎ問題を始めとして、凄く悩みが多いのだが、どうしていいか分からない状態」らしい。今度寺のリストを教えて貰うので、また「業界情報」を仕入れる意味でも行こうや。おもろい仏像があればなお吉やがな。

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