4月8日といわれて、パッと答えられる御仁はもう絶滅種かもしれない。
祝日でもないし、はて? というのが一般の方だろう。
だが、日本人にとり、あさからずご縁のある日なのです。
4月8日は、お釈迦様が誕生した日なのである。
各地のお寺ではこの日を記念して、いろいろイベントをなされる。
ということで、「笑い仏」でもお世話になった愛知県江南市の永正寺にお邪魔した。
ちまたでは「はなまつり」と言うが、ここはちょいと洒落た名前をつけている。
ヒーリング・フラワー・デー
中村副住職が説明します。
「釈迦さんの生誕というめでたい日に、この日だけは怒ったり、イライラするのはやめましょう。
それで、バレンタインや母の日のように、周りの方に、お花をあげてみてはどうですか?」
それで、ヒーリング・フラワー・デーといいます。
お花でお堂の屋根が飾られている。
その中に小さなお釈迦様がおられます。
誕生されたときに、甘い雨が降ったという言い伝えがあり、
この日は、この生誕仏に、甘茶を注ぎます。
昔「かっぱれ、かっぽれ、甘茶でかっぽれ」というフレーズを学校で聞きました。
意味はわからなかったですが、このことを言っていたんですね。
何をかくそう、お釈迦様の生誕祭に参加するのは、初めて。
恐る恐る甘茶を頭から、厳かに注いできました。
で、甘茶もおいしかった!
堂内は200人ぐらいおられたでしょうか。
続いて、落語があり、これが林家菊丸の襲名披露公演なのでした。
久しぶりの落語ですが、生で聞くと、これが面白い。
お寺という舞台装置も十二分に生かされている。
みなさん、笑顔で帰られて行きました。
でも、1日怒ったり、イライラしないことって、なかなかできませぬぞ。
臨済宗・永正寺
愛知県江南市高屋町中屋舗46
HPは http://t-eishoji.com/sisetsu.html
電話:0587-56-2584
名鉄江南駅から徒歩で20分、タクシーで10分弱。