天上寺⑩~摩耶山笑い仏吟行~

はや立秋じゃのう…。

先日の天上寺句会(雲の峰主催)で発せられた素晴らしき俳句が整理されてきたので、ここで披露することにしようかのう。

摩耶山笑い仏吟行

被災地へ旅ゆく木仏摩耶涼し 朝妻 力
行く夏の藍より深き摩耶の空 朝妻 力

七夕や虹の駅経て星の駅 遊田久美子
み仏の前に法話や夏法衣 宇利 和代
寺の昼仏足石を蟻通る 斎藤 摂子
峰寺の葉擦れの音や晩夏光 酒井多加子
虹の駅出づれば四方に?しぐれ 滝本 和子
仏母寺の四囲より秋の気配かな 谷野由紀子
笑み仏に会ひに炎暑の磴のぼる 中川 晴美
夏空も風も褒め合ひ天上寺 中村ちづる
汗拭きて笑ひ仏を拝みけり 野田 千枝
老鶯の声際やかに天上寺 播广 義春
瓔珞の揺れも涼しき法話かな 藤本 艶野
鑿痕を涼しく仏笑みたまふ 吉村 征子
摩耶寺の木彫涼しき笑ひ仏 渡辺 政子

石段に玉虫色の蜥蜴のの尾 空石
夕菅の香の濃やかに天上寺 なほ子
炎天下木仏追いかけどこまでも 上田 貴夫

≪雲の峰参加者≫
朝妻 力・遊田久美子・宇利 和代・斎藤 摂子・酒井多加子
滝本 和子・谷野由紀子・中川 晴美・中村ちづる・野田 千枝
播广 義春・藤本 艶野・吉村 征子・渡辺 政子

摩耶山の緑

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