プロローグ

From:   モラ坊空石
To:    モラ坊円瓢
Subject: リフレシュじゃ! 
Date: Wed, 16 Aug 2000 00:31:08

会いましょう。わしもお会いしたく候。
先日、久しぶりに実家に帰り、 念願の飛鳥大仏見てきたわ。写真もオーケイ。「フラッシュたかんと写りませんで。」 とえらいサービス。 

でも、友よ。 
仏は元来拝するためのものではなかとか? 
人間おごったらあかんぜよ。 

飛鳥時代より、火災にもたえて、異形をもって 我々の前におわします仏様。 その時の流れを厳然と見続けてきたことに対する 畏怖の念をもって対せねばならぬのではないか? その冷ややかな眼差しは私には恐ろしい。心を通わすべき対象物を「もの」として扱ってしまう現代的感覚…。

友よ、我と山村の野仏を拝しに行こうではないか。我々が失いつつある感覚を再確認するために。

PS:私は18-22日まで北海道で 川下り、乗馬としゃれ込んでくる。これとて、自分的には失いつつある何かを 再確認するための旅なのだが・・・来週水・木曜はどうかな?


 

From:   円瓢
To:    空石
Subject: では静寂な中、自分の仏性と向き合いましょう!

いつになく素早い返答、ありがたきこと。以下、返事や:

「でも、友よ。 仏は元来拝するためのものではなかとか?」

そう。それも、自分の仏性を確かめ、それと冷厳にかつ暖かく向き合うためにな。もし、すげえごった返した電車の中で、ナルシシズムから来るものでない視点において鏡を真剣にじっと見詰めるのが難しければ、仏を見るときも混雑はいけない、ということや。

「友よ、我と山村の野仏を拝しに行こうではないか。
 我々が失いつつある感覚を再確認するために。」

承知した。どんだけ山でもOKじゃん。密教と禅に洗われたこの身、すごい雑踏でもすごい辺境でも、OKじゃんて。が、個人的趣味からできれば人の少ないゲニウスロキを望みましょう。祈りながら歩けるような静寂がいちばん。


 

From:   空石
To:    円瓢
Subject: 山じゃー
Date: Thu, 31 Aug 2000 00:01:51

ファイナルの放浪案です。 
土曜日の9時ぐらいに門度厄神にて集合 (門戸は阪急西宮で宝塚行きに乗って1駅) 西宮についたら電話ちょうだい。迎えに行きます。 

それから、お互いの近況を話し熟睡あるいは昏睡
まあ酔狂な時を過ごそう。 

早朝、滋賀の栗東に向けて出発。湖南アルプスを目指す。ここの金勝山は昔の修験道一級の磨崖仏を見て涙し、湖水を眺めて月を持ち帰ろう。結構急で岩山とのこと。相手に不足はなしじゃ。その後は成り行きに任せて帰路に。汝と我の旅じゃ、秋の湖南の空気を受け、つれづれなるままに生を全うしましょう。


 

From:   円瓢
To:    空石
Subject: 金勝山に関して、えらいlocalな補足を一つ

と言う訳で、9日、10日の予定は本決まりということやな。ところで、「滋賀県栗東町」と言えば、俺の親戚がもう長いこと住んでいる場所で俺も結構行ったことある場所やんけ!何か後で気付いたが。最近はもう数年行ってないが、「金勝」と書いて「こんぜ」と呼ぶところとちゃうけ?

ま、響きの感じが、いかにも密教系の山岳宗教やがたくさん土着の神道系思想を抱合した修験道(ということはようは陰陽五行の考えがたくさん入ってるっちゅうこっちゃ…「日本土着」ねぇ…)という感じやなぇ。俺のいとこが卒業した中学がこんぜ中学やったぜ、思い出したが。

まぁ、もし時間があれば、帰りしか行きしにでも茶ぐらい飲んでいくか、ちゅう感じもあるがな。また向こうにでも電話をかけておかねばな。

という感じで、補足ですわ。

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