新年早々の読書と言えば…(2003年1月)

で、こないだ瀧之坊と実家から長電話したときに色々と仏教関連の話が出た。で、「仏陀、悪魔との対話」を実家から持って来て、ちょっとしばらく読もうと思っておる。こういう「精神的ものがたりを読む」ことで最近こころを洗っていないことに、奴との対話で気づかされてな。地獄は「沈潜」せずに「拡散」するから、ちと毛色が違うしな。

「般若の空」が楽しいストーリーに載せて語られる著名な「維摩経」も持ってきた。この維摩居士、梵語ではヴィマーラキールティーやが、菩薩や如来を向こうに回して大乗仏教の在家仏教の核となる脅威の空思想を語っておる。在家で成功者になること願っている俺としては、イメージとしてこの「空」に生きた億万長者(どうも、歴史的存在ではないらしいが)が凄い憧れでな。ちょっと浸かりたい。

さらに加えて、「空→恩寵・慈悲」となる働きのことを「廻向」というが、この浄土教の核思想を解説した新書を1冊。焼肉喰らった後にまえちょっと話したよな。「悪人こそ救われる」という強烈なヴィジョンを示した親鸞を仏教哲学として支えるこの「すり替え」の思想の姿をきちんと理解しようと思うてね。悪をも完全に相対化して浄土への力にしてしまう凶暴なる教えには惹かれるね。さらに言えば、これからMONK活動を行う際において、浄土教のネットワークから離れることは不可能やと思われるからよ。

ちゅう訳で、今年こそはもちっと社会的・経済的に「大乗仏教における長者」に一歩でも近づけるよう、精進したいね。いつもの中々消えない怠け癖や我執なんかは、拝んできた目赤不動尊の火炎でぼうぼうに焼いていただき、その煙から「楽よりも楽しみ」を求道できる強い心を昇華させてもらうぜ!よろしくな、仏さま(真の自己)方。

今年は、「空っぽに、仏、はりつく。」ってな雰囲気でやっていきたいですなあ。これ、MONKForum(http://www.monk-forum.nu)の今期スローガンか?その妙なる雰囲気、吉。

では、今年ってば、「猪みたいに猛進する羊」で行くぜ!(「お札をもしゃもしゃ食べる」ようなめーめーにだけはならんようにしたいす!)

では互いに精進しましょう!今年もよろしくな!

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