笑い仏案件は着々と進むこと&障害者の仏教アート(2012年5月)

MONK衆よ
朗報も含めた報告じゃ。

まず、姫路の行脚寺だが、鶴林寺にMONK紹介をそえたものを再送し、円教寺には電話を入れて、企画書を送っておいた。あとは縁の問題じゃな。

そして、吉報の報告よ。
まずはブログを更新したので、一読を。
http://daikon.iza.ne.jp/blog/

関西仏教美術会の代表と話しこんだ。
もうこの展示会は7回目で、関西といいながら、
今では全国から申し込みがあるという。
私が一度コンタクトを取りたいと思っていたタンカ作家も出品していた。
http://www.tokyo-guesthouse.com/thangka/index.html

この代表は、コンピューターアートとしての仏画を描くおっちゃん。まずは、この会を世間に広めたいという考えがある。
そして、あわよくば作品として販売したい。ただ、意外にお寺とのかかわり方がわからないので、どうしたものか悩んでいる。
さらに、会を知ってもらうためにも、東北でも展示会を行いたい。
販売したいという野望がある一方、この会を周知させたいという大望もある。ならばと、「笑い仏」とのタイアップの可能性が浮上したのである。
プロジェクトを紹介すると、「是非一緒にやりたい」と向こうからよ!
いや、こういうのは、気持ちがいい。

私が面白いと思ったのは、障害者アートのほうで、紹介した魚籃観音さんは、かれらが書いたもの。
驚くべきは、彼らの練習帳が、作品の前に山積みされており、「好きなのを持って行ってください」と、
バナナのたたき売りよろしくいうのである。

彼はこの障害者の仏教アートを一つのジャンルに昇華できないかと考えている。
察するに、仏教美術というジャンルは、敷居が高く、これだけの会を開いても、実際は寺は正規ルートの仏師や仏画師をありがたがるので、参入は苦しい。
かといって、一般人には、アートといえども仏教という色が、意外に敬遠されているのではないか。そこで、もう一つの可能性として、障害者の仏教アートというジャンルを見出したようなのだ。こちらは関西だけでなく、全国の同じ境遇の方の作品を募り、それを展示して回りたいと考えておられる。これは成功すれば、結構なプロジェクトやで。

そのタイアップの一翼を担うのが、われらが「笑い仏」さんというわけよ。どうよ。ぞくぞくせんか。
参考までに障害者を雇っている会社。一度行けたらと思う。
こんな展開も仏教的やろ。
http://www.lemon.or.jp/TSN/topics/t3.htm

簡単にいうと、「笑い仏」&障害者の仏教アートでお寺を行脚するということや。
これなら、物語性が定形化しつつある「福島」に新たな価値観をプラスして、われわれもPRできるというもの。
天上寺と観音寺はむろんOKだろうし、さらなる社会性をまとえば、懸案だった協力も意外なところから飛び込んでくるかもしれない。

まあ、そんなことを夢想しています。

会合の日にちはしばしお待ちを。
1日うちに泊ってくれてもええで。

覚悟の上で、天竺に突き進もうぞ!

空石

上記メールに対する円瓢の返信メールが以下:

関西仏教美術会との縁も妙なるものやなぁ。「障害者アート」と仏像との結びつきというのも非常に慧眼だと思うわ。知っての通り、こういう「アウトサイダー系芸術」はいま米国NYCを中心に世界で密かにホットや。しかも凄い値がついている。日本でも1人のリーダーと1つの集団が著名やな。数ヶ月前に朝日新聞土曜版の「フロントランナー」で取材されていた。

「広く衆生を救う」という当たり前の大乗仏教的ビジョンにおいて、様々な凡夫が仏像を拝み救われ、写経して救われ、そして、像を作って救われる。仏像の一部を皆が作るのでもよい。上記の記事もそうだったが、「仏像は仏師が…」という変なブランド感の強い日本でよりも、最初からしがらみのない、実力とビジョンを評価する海外をマーケットにする、というのもええのかも知れない。ネットでならそれも可能となる。

株式会社サンキ社長との懇談についても読んだ。凄いな、この母ちゃん!覚悟が決定しているな。清清しいほどに、大乗の長者という感じや。こういうコミュニティーだらけやったのやろうな、初期仏教のサンガってのは。まだまだやな、俺らは!ほんまに頭が下がる。が、MONKは俺らなりに行く道を尖らせて行こうぜ。

空石が指摘するように、こういう側面とどんどん手を繋いで行けば、ほんま社会性が一皮向けるな。MONK活動の社会性という意味で、試金石になる可能性はある。既に、「社会起業家」の動きや。ベンチャーや。やはり、笑い仏さんは様々な奇縁を運んでくれているな。東北という、今まで縁の薄かった地と、障害者アートという日陰の存在と。我らが「10周年事業」に相応しい。

帰阪時の日にちの件に関しては了解した。待っておるわ。神戸MONK亭に1泊というのは必須かも知れんな。子供は実家で預かっといてもらい、我らはMONK作業に集中しようぜ。まじで、1-2日の寝る時間以外をfullでMONKに投入したら、全てのアジェンダがカバーできる。プラス、今後についても広く語れるからな。お世話になるが、宜しくお願いします。

円瓢