マラソンと仏像ブームと「地獄めぐり」(2010年8月)

円瓢よ

すまんな。最近は虫歯と原因不明の耳痛で、ダウンしてましたわ。
暑いということではホント暑い。
いやあ、このとしでランニングにはまっていて、昨冬から順調に距離を踏んできたのだが、
ここにきて、少しペースダウン。
暑いのはホントにつらい。
先日、家から海岸伝いに、ポーアイの橋を渡り、TAZAWA真珠のビルを見て引き返した。
帽子など完全武装していたのだが、クラっときた。ああ、これが熱中症なのかと。
まあ、それでも行った道は帰らねばならぬもので、亀の歩みで家に戻り、
生命力を取り戻すために、爆睡し、一日を無駄にした。

マラソン大会に出ようと、夏に探したら、一つもあらへんのよ。
その理由は明白やわな。マラソンやる人って、地味だけど、以外に頑張り屋で、
それゆえに、リタイヤできないんだろうね。
だから、真夏にマラソンなんかやったら、阿鼻叫喚の世界やわな。
まあ、それでも村上春樹が「走ること」について本を出してるけど、
そんなん書きたい人の気持ちはよくわかってきたわ。
カンペイちゃんもアースマラソンやってるし。
どこのマラソン大会もすぐ定員オーバーみたい。
東京マラソンも1日で締め切ったもんなあ。
走ることって、修験道みたいで、純粋に自分にてっとり早く挑戦できて、
しばしのカタルシスは得られるからのう。

閑話休題。
仏像ブームはマラソンのように、ブームの壁をぶち破れるか?
仏像ブームな。
正直、すげえなとも思っている。
ただ、これも商売なんだろうね。
ブームには、絶対もうけてほくそ笑むやつが出てくる。
仏像ガールは、たぶんホントに仏像好きな女のこなんだろうけど、
1年たって、仕事とか急になくなると、可哀そうだなとか余計なことを考えてしまう。

でも、何で「仏像ボーイ」や「歴男」はブームではないんだろ?

ある意味、男の趣味って、「道」に通じるなんか他を寄せ付けないものがあるからかな。

テレビで「私もやってみよ」的な軽さでなく、俺らの「地獄」みたいな、「ちょっとそこまでは…」みたいな。
わが友の城好きも、何万円もするような「城大全」みたいな本買って、発掘調査とか行くけど、
さすがのガールも「そこまではちょっと…」というとこなのだろう。
あとは、「いいことしてる感」が仏像やお城にはあるんだと思う。
まあ、お金もなくなってきているのに、ブランド品買ってる場合じゃないだろ。それよりは…と思い始めているのは確か。
仏像の前で、手を合わして、「私っていけてる」みたいな自己満足感。
そんなガールを見て、坊主は何やってんだろ。
「うちにもええ仏像があったらな」とか思って指をくわえているんだろうか。
それは言語道断やけど。

円瓢はこっちに帰らんのか?
ひと地獄打ちたいとこやもんな。
むしろ9月でもええで。
おれらも40前に、無理はできぬゆえに。