塔跡から西に行くと、今度は元興寺小塔院というところがある。
細い道にあるところで、うっかり通り過ぎてしまいそうなところじゃ。
小道を上っていくと、トタン屋根のお堂がある。掃除をされている男性がいろいろ教えてくれた。こここそが、むかしは元興寺のお坊さんの学校があったとこというのじゃ。
細い道にあるところで、うっかり通り過ぎてしまいそうなところじゃ。
小道を上っていくと、トタン屋根のお堂がある。掃除をされている男性がいろいろ教えてくれた。こここそが、むかしは元興寺のお坊さんの学校があったとこというのじゃ。
「このお堂には虚空蔵菩薩が納められていて、奈良時代の有名なお坊さんである護命僧正が、虚空蔵求聞持法を勉強されたところといわれています」
さてさてここは「小塔院」と呼ばれておる。そのいわれは?
「ここに今の元興寺にある五重塔が奉られていたんです。平重衡の焼き討ちの時はさらしに巻かれて、土に埋められていたそうです。あの塔はバラスことができたそうですので」
なんと!あの塔はここに埋められておったのか。
それをまた組み立てて…。歴史を守ることは、ほんに大変なことなのじゃのう。さて、今では大寺の面影はイメージするほかはないが、下を1メートルも掘れば、歴史的な価値のあるものがザクザク出てくるそうじゃ。
先の男性によれば、お寺の維持は大変という。
じゃのう。有志のかたの力でお寺を守っていることがよくわかった。
じゃのう。有志のかたの力でお寺を守っていることがよくわかった。
ありがたいお話をいただいた。