圓教寺②~雨天引越~

「始まりは~いつも雨~」とCHAGE&ASKAばりに歌っている場合ではないぞ…。圓教寺に着いた当日は雨なんてものではなく、豪雨であった。雨音に耳を傾けているあいだ、MONK衆がわしの台座を組み立てておる。しっかり励んでくれ。

台座の脇には、東北大震災の被害から立ち直ろうとする福島の今を伝える写真も展示してくれておる。フムフム、今でも除染作業とか大変なことも多く、ご苦労も多いと思う。わしもそこに行くのだから、今からしっかり勉強せねばのう。

わしがおる食堂(じきどう)はお寺の一番奥にあり、周りにある伽藍は独特の雰囲気を醸しておる。雨で扉は閉めているのだが、立ち会ってくれた金子執事にわがままを聞いてもらった。

雨で煙る彼方から浮かび上がる情景は、この世のものとは思えないのう。いやあいいところにきたわい。

金子執事は実に親切なおかたじゃ。山の生活をしっかりレクチャーしてくれたわい。寝ているとムカデがボトンと落ちてきたり、風呂場で蛇に遭遇したりとか。シティーボーイのわしは少し血の気が引いたわい。じゃが、鹿が現れたり、イノシシやフクロウがいたりと、下界では会えなかったともがらとのんびり過ごすのも一興じゃろう。

明日ははじめて、みなとお目にかかることとなる。

しっかり晴れるといいがのう。

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