上田紀行助教授(…の本を空石が読む)(2004年11月)

: >それから、上田紀行の「がんばれ仏教!」はいいぞ。
: >ほんと、おっさんの思考経路は俺らとまったく一緒やで。

すばらしい!やっぱそれやな。上田は、そのだちの「生命哲学」の森岡と懇意みたいやし、非常に縁を感じるので、早晩会うことになるで、俺たち。Outen-inの秋田老師とは既に会ってるしよ。そのときに、「大したことないけど、MONKこんなことやってますねん」と言えるように、準備しとこうな。待っとけや、上田助教授!

: >こんな問題提起から本ははじまる。

いいね。現代社会での問題意識。古典を読む中での教義的解釈など、そんなもん狭いアカデミアの中だけでの話しや。そうではなくて、今ある社会の中でちゃんと「苦」を見ているのか?それが元来の仏教の役目(クスリ)ではないのか?!と猛烈に問うているところが、さすが新進気鋭の学者やな。合掌。

: >だが、アンちゃんは、スリランカで坊主や生きている仏教に
: >強烈なインパクトを受けた。
: >「こうもできるんや!」と思ったんだそうだ。
: >(おぬしの教えてくれたカーストのインド人と一緒だ。)

熱いね。日本の仏教界だけで菩薩の縁が完結するなどとちょっとでも感じていることこそが、小ぬるいわぁ、仏教崩れの日本人どもが!仏教は大乗・上座部、ともに形をとってしっかりと、東アジアにも、チベットにも、アメリカにも、ヨーロッパにも伝わり、展開されている!村を出でよ。仏は生きているぞ!そこにも!ここにも!

俺が本格的に仏教徒を任じるようになったのは、ご存知のようにアメリカで生活してからや。また、俺が中観や唯識教学という難易度の高い理論や経典を読んだのも、Berkeleyでのことや。論書のほとんどは、最初は英語で読んだ。で、アメリカでも日本語の仏教書も送ってもらってたくさん読んでた。それがホンモノの宗教ちゃうんけ、って話や。アメリカで出会った目の青い仏教徒は、日本のどんな連中よりも気高かったわ。まじで菩薩を目指してる連中がたくさんいた。

腐った水の中では魚は死ぬ。どんなよい魚も住みにくい。じゃあ、まず違う川を、湖を見て、そして活力つけて戻ってこんかい!そこの坊さん、お前らやお前ら!ちーんと石地蔵のように座ってるだけちゃうど!「臨在録」(岩波文庫)にあるように、臨在老師にどつかれるど!「森の石地蔵か!」言うて!仏教系大学にも、大いなる責任があることを感じてもらおう。そしてむろん、寺にも。

: >そして、やつらに共通するのは、「一度仏教に背を向けた」ということだ。仏教に失望し、自分なりに仏教の方向性を「発心」した。

まさに「発心」やな!それこそが、「菩薩の請願」やで!坊主がちんたらやってる間に、俺らみたいな「非坊主(それをMONKと呼ぶか、いっそのこと?)」が、菩薩の願をかけているのかも知れない。それもよし。内側からは中々変わられぬ。仏教の可能性もそうして広がっていくのかも知れない。仏の思う壺じゃ。

: >本に登場する南という僧はいう。
: >意識ある人だけが残って、つぶれる寺があれば、
: >それを引き受けたほうがよほどいい」とバッサリ。
: >なんでも、この坊主は永平寺の教育係を勤めたことがあり、
: >1年のお勤めを終えて、寺に戻っていく2世坊主に、
: >優しい言葉などかけず、「お前は1年で何ができるんじゃあ」と
: >詰問攻めにして、泣かせ倒したらしい。

さ、最高!南坊さんいかすな!激烈にイカシタ坊主ばっかやな!彼らはやはり、「断句」ならぬ「MONK」やろう!「Mu茶無茶OかしいがNaんとKiよらか!」ってか!

: >玄侑の出発点もわれらと同じだ。
: >いわゆる「イベント寺」だったらしい。
: >過程が俺らとまったく一緒で、共感できるところが多かった。

ほほう!いまや仏教界のみならず日本で知らぬ者が少ないやろうゲンユウソウキュウやが、やっぱ頭がよく仏の縁が渦巻いている連中の考えることは、似てくるものやなあ。すばらしいね。何か、会ってもいないのに、こういうソウソウたるMONKどもに応援されているような気すらする!ワクワクするぜ!!

: >ま、おんなじことを考えるにいたった学者先生と、意識ある坊主がいるということは、 ある意味ホッとしたというところが実感。
: >そして、われらの道が正しかったということも確認できる本

すばらしいな。全く同感する。俺も早速書店で探してみるわ。真仏友がそんだけすすめる本じゃ、大当たりやろう。いいね。座右の書やな、俺らMONKの。

そして今日の昼、「仏教看護・ビハーラ学会」から学会設立趣意書と共にご案内が資料が来た。熱いぜ、趣意書がよ!!横長の巻物みたいなもので来た!で、発起人が結構ヤバイ。

まずは医療界でビハーラやってるそうそうたる「生々しい現場プロ」の連中。毎日病者と向き合ってる中で佛教を実践しようとしている連中や。看護学の教授やがんセンターの医師、開業医なども。そして坊主教授系が、佛教大学、飯田女子短期大学(ビハーラ看護で有名)、大正大学、金沢大学、四天王寺国際大学、駒沢大学、龍谷大学、大谷大学…など。おまけに善光寺の法主の第121世上人。「上人さま」やで。ヤバイで。

見れば分かるが、禅系統も多いが、目立つのが浄土教や。特に、浄土真宗や。織田信長の時代から衰えないこの大集団が動いたら、すごいからな、まじで。「円瓢君、20日にトランスパーソナル心理学の岡野守也さんが勉強会で唯識とサイコセラピーについて喋りに来るのだが、君もどうだね?」と誘うケネス田中教授がいる武蔵野大学も、西本願寺系よ。

俺らはなんとなく、心は禅、行動は密教やが、浄土教、ちょっと押さえておくかい?と改めて思った。(坊主バーも大谷派やし。)

で、12月18日(土)午後に池袋の淑徳大学サテライトキャンパスで公式発足。むろん、行くしかない。(11月と勘違いしてたが、12月やった!)すまぬが、大阪のMONK活動は頼むぜ、友よ!俺は東京の看護系の連中と、今後につながるヤバイ絆を結んでくるぜ!MONKの名刺つくらなあかん!上田さんも来てたりしてな…。

学会の趣旨書けっこう熱いので、見せたるわな。ええで。

では、MONKサイトちょっと気合入れてやるわ、今週の残りで!

合掌!そして、再拝!

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