後日談

From:   モラ坊円瓢
To:    モラ坊空石
Subject: 次の地獄は民博か?!;いま読んでいる仏教本
Date: Thu, 9 Jan 2003 02:55

空石よ!
明けましたな!2003年はぶいぶい言わすか、ひとつ!?

30、31日と箕面の実家に帰ってぼうと過ごし、年が明けた30分後には両親と3人で恒例の「ローカル詣」をかまし、6つの神社と1つの寺を、徒歩でいける範囲内で敢行。

すぐに終わると思っていたのやが結局2時間もかかってしまい、2日前の29日に行った我らが「地獄ツアー」でくたびれた足が休む間もなくさらにくたびれ、何だかそんな新年やった。ローカルな鎮守さんらを訪れても、地元の人も真夜中には行けへんので、常に無人や。夜中に歩くと箕面の田舎性が骨の髄まで理解でき、異常によい空気と奈良まで見える夜景を見ながら、なんだかねぇと皆で話しておったことよ。平和この上なしか。

さて、今年度最後の地獄ツアーはいかしたのう。また是非とも今回のようなよき「仏縁」に囲まれる旅にしたいよのう。UKのオヤジもよかったのう。

あ、そうそう。次の「地獄」はこれちゃうけ?まぁ、全然しんどくないけどよ。この民族博物館は俺の姉のお気に入りでよ。変なもんをよう展示しておる。で、3月からは曼荼羅展やがな!吹田ということで、俺の家にその後行って喋り捲ってもええしよ。

http://www.minpaku.ac.jp/ 

で、こないだモラ滝と実家から長電話したときに色々と仏教関連の話が出た。で、岩波文庫の「仏陀、悪魔との対話」を実家から持って来て、ちょっとしばらく読もうと思っておる。こういう「精神的ものがたりを読む」ことで最近こころを洗っていないことに、奴との対話で気づかされてな。俺らの地獄巡りは「沈潜」せずに「拡散」するから、ちと毛色が違うしな。

「般若の空」が楽しいストーリーに載せて語られる著名な「維摩経」も持ってきた。この維摩居士、梵語ではヴィマーラキールティーやが、菩薩や如来を向こうに回して大乗仏教の在家仏教の核となる脅威の空思想を語っておる。在家で成功者になることを願っている俺としては、イメージとしてこの「空」に生きた億万長者(どうも、歴史的存在ではないらしいが)が凄い憧れでな。ちょっと浸かりたい。

さらに加えて、先日の地獄巡りからの帰路に二人で議論していた「空→恩寵・慈悲」となる働き、つまりは「廻向」の思想について。この浄土教の核思想にもなった大乗の教義を解説した新書も1冊持参した。「悪人こそ救われる」という強烈なヴィジョンを示した親鸞を仏教哲学として支えるこの「すり替え」の思想の姿をきちんと理解しようと思うてね。悪をも完全に相対化して浄土への力にしてしまう凶暴なる教えには惹かれるね。さらに言えば、これからMONK活動を行う際において、浄土教のネットワークから離れることは不可能やと思われるからよ。

(註:01/07/2005:事実、その1.5年ほど後のMONK活動の関東での動きにおいて浄土宗および真宗の人たちとの縁がパワフルに動くことになる…。)

ちゅう訳で、今年こそはもちっと社会的・経済的に「大乗仏教における長者」に一歩でも近づけるよう、精進したいね。いつもの中々消えない怠け癖や我執なんかは、拝んできた目赤不動尊の火炎でぼうぼうに焼いていただき、その煙から「楽よりも楽しみ」を求道できる強い心を昇華させてもらうぜ!よろしくな、仏さま(真の自己)方。

今年は、「空っぽに、仏、はりつく。」ってな雰囲気でやっていきたいですなあ。これ、MONKForumの今期スローガンか?その妙なる雰囲気、吉。

では、今年ってば、「猪みたいに猛進する羊」で行くぜ!(「お札をもしゃもしゃ食べる」ようなめーめーにだけはならんようにしたいす!)

では互いに精進しましょう!今年もよろしくな!

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