同士・上田さんの講演と真宗人脈(2011年6月)

ちょっとした報告。週末の(土)は、我らのような「日本仏教外部応援団」の先達でもある上田紀行さん(東工大准教授)の公開講演が、俺が非常勤研究員をやっている武蔵野大仏教文化研究所の主催で大学で行われたから、嫁さんと4ヶ月の次男の3人で行ってきた。さすがに4歳の長男はじっと1.5時間も座ってられないから、その日は土曜保育に預けた。

久しぶりに会うたが、上田先生はちゃんと俺のこと覚えてたわ。我が妻を所長(Berkeley時代に知り合い我を研究所に誘ってくれた世界的真宗学者のケネス田中博士)や上田先生に紹介できてよかった。彼女は上田さんの大ファンなので著書(岩波新書の「生きる意味」)にサインをもらってご満悦やった。セガレが起きてからは俺が抱いてうろうろしながら聞いてたが、ええ子にしてた。分かったんかな、あのセンスある漫談トークが。

で、講演が終わった後は予定通り、研究所の同僚の「若手優秀3人組」の俺、最近ハーバードから帰国した扇くん(真宗僧侶/宗教学研究者)、そして武蔵野大講師のO谷くんとケネス先生夫妻、それに上田さんと懇親会を2時間ほどもった。以前にタクシーおごってもらったO谷くんが、いまの西本願寺派の「ご門主」の次男やと初めて知ってびびった。そういえば苗字、同じやわ…!東大で西洋哲学専攻してた爽やか兄ちゃんやから、油断してた。なんや、俺は「皇太子」(ある意味、特に京都界隈ではそうとちゃうのかなぁ)と飯食ってたのか…。

上田先生の講演内容が、最近出版した門主との対談についてのものやったから、先生自身も驚いてたけどな。もっとも、長男である兄貴が本願寺派を継ぐので、彼は寺関連はほぼノータッチ。それはそうと、知らん間にえらい人脈が出来てる気がするな、お蔭様で。日本仏教界で最大のこの組織がよい方向に変わらないと、日本仏教、いや、日本が沈没するから、今後MONKにとっても効いてくるネットワークやと思うで。南無阿弥陀仏。

真宗という超巨大な官僚的組織を取り巻く危機的状況なども皆で話し合い、「できる僧侶や外部の応援団が率先してやっていくしかない。本山の動きをいちいち覗っていたら日が暮れて何もできんわ!」という意見で一致した。仰るとおり。阿弥陀如来のご縁に囲まれ、楽しい1日やった。上田さんの門主との対談本は絶賛発売中。ええ本やから、立ち読みでもええから、読むことをすすめるわ。ではな!

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