#15.「聖天句会 No.10 〜マジックと俳句!?の巻    05年 2月の聖天カフェ


今回は伊藤伊那男さんのご友人で、今大阪に単身赴任しておられる両角さんが初参加。ざっと境内を吟行したあとにカフェがスタートしました。
                                    中川晴美(雲の峰)
 マジシャン「ジュピター」の華麗な読唇術!



マジシャン「ジュピター」の華麗な読唇術!

皆さんタネを見破ってやろうと目を凝らしますが…






次から次へと繰り出される妙技にため息です。



次から次へと繰り出される妙技にため息です。

身を乗り出して見入る観衆。だがタネは一向に分かりません。



  自分の手品がうまく行ったときは嬉しいですね!いやぁ、嬉しそう!





自分の手品がうまく行ったときは嬉しいですね!

いやぁ、嬉しそう!













第10回 聖天句会報
                  平成十七年二月十九日
                  会場:福島聖天了徳院
                  指導:朝妻 力 主宰


★ 主宰特選 ☆ 入選 △添削入選 ◎ 互選特選  ○ 互選入選

主宰詠

春昼やマジシャン指をいかめしく
聖天の幟濡れゐる雨水かな

○★春霖に色深めゐる翁句碑       中川 晴美

節分の豆咥へきし赤目鳩       宇佐美なほ子

○○○◎◎☆凍空にひゅるりと十八番口をつく   長谷川 稔

○○◎☆梅の香を抜け香煙の中に入る     両角たて夫

○○◎☆春愉し指ぱつちんにコイン消え    中川 晴美

○◎☆マンションの部屋控へ目に鬼は外   両角たて夫

○◎☆スケート靴脱ぎて自由を謳歌せり   宇佐美なほ子

○○☆春寒し夫の留守の梅茶漬       宇佐美なほ子

○○☆針祭後ろ姿に誇り見ゆ        塩谷  寿

◎☆びんづるの膝に弾める福の豆     中川 晴美

○☆春の夜の少しうすめし梅酒かな    飯島  匠

○☆雨粒を溜めて艶やか寒椿       小野由里子

○☆白梅も知らで聖天詣りけり      両角たて夫

梅の花ひときは御所のはなやぎぬ   粂 信一郎

厄除けと騒ぐ嫁の背いとほしき    長谷川 稔

豆だけで落しきれないほどの厄    粂 信一郎

嫁が飲む甘酒の跡春深し       長谷川 稔

春の夜の手品必死に復習ひけり    飯島  匠

園児らの面にぎやかに節分会     小川ひさこ

ペディキュアを塗る春寒もやはらぎて 小野由里子

○○△帰り来て白梅匂ふ駐輪場       小川ひさこ

○○△節分の鬼役をまたせがまるる     飯島  匠

○○△茶談義に加はる春の京の路地     長谷川 稔

○△山超えて身にしみわたる梅の花    塩谷  寿

○△もう食べることも出来ずよ針供養   粂 信一郎

○△銀盤の転びたる子に母が寄る     宇佐美なほ子

○△刈られても息吹く柳の芽の緑     小川ひさこ

春来る窓の外には雀二羽       塩谷  寿

ぬかづきてスケート靴の紐を締む   長谷川 稔

父に上ぐバレンタインのチョコレート 小野由里子

露天の湯空にくるりと舞ひ上がり   長谷川 稔


マジシャンのジュピターこと、塩谷寿さんとお弟子さんの飯島匠さんを迎えての「誰にでも出来る手品」。誰にでもと言っても中身はすごい。カードやコインを使ったマジックをいくつか披露して頂き、その後、簡単にできる手品を教えてもらい、早速両角、粂さんのご両人が代表して成果発表。トークも技も俄とは思えないほど中々のものでした。カフェのあとは塩谷さんと飯島匠さんも加わって頂き句会。

ところで手品にはサーストンの三原則というのがあるとか。

1 絶対種明かししない 2 同じ手品を二度しない 3 結果を先に言わない

マジックの心理学。なかなか奥が深そうでした。(主宰のつれづれ日記より)

次回は三月十九日です。兼題は「雛祭」、「木の芽」、自由句一句。皆さまのご参加をお待ちいたしております。 「春は名のみの風の冷たさ」、くれぐれもご自愛の上ご健吟くださいませ。

                                                                         中川晴美(雲の峰)
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