#20.「聖天句会 No.15 〜風鈴を作ろう!の巻    05年 7月の聖天カフェ


今回のカフェは、暑い夏を少しでも快適に過ごせるように、涼しさを演出するセンスのよい風鈴をと、皆でオリジナル風鈴作りをし、俳句を詠みました。さあ、どんな風鈴が出来上がったでしょう。

  




透明のガラスに、スプレーやシール、蛍光塗料などを使って彩色し、オリジナル風鈴作りに挑戦!                                                               








 

 

 



  

 

 

皆さんそれぞれに趣向を凝らした、個性豊かな風鈴が出来上がりました!どれもさわやかで涼しげですね。
これで今年の夏の暑さを乗り切りましょう!






風鈴作りに挑戦した後は恒例の句会、今回の兼題は「夾竹桃」「夕焼」「大暑」でした。
美しい、もしくは感動した情景をそのまま詠む。その単純なるがゆえに奥深い世界に、しばし忙しい現実から解き放たれたように感じた素晴らしい時間を過ごせました。

 

 

第15回 聖天句会報
                  平成十七年七月二十三日
                  会場:福島聖天了徳院
                  指導:朝妻 力 主宰

主宰詠

○○○
○○
○○
弁天を祀れる小池風涼し
作りたる風鈴強く振り鳴らす
山門にまた鴉鳴く大暑かな
プランターの菜のぐつたりと大暑かな



★ 主宰特選 ☆ 入選(添削含む) ◎ 互選特選  ○ 互選入選

○○◎◎★ 夕の鐘聞きゐる苑の大暑かな        中川 晴美
○◎○★   取り入れる布団に映える薄夕日     長谷川 稔
○◎○★    夕焼けの子の声高き帰り道         小川 尚子
○○○○☆ 夏萩の揺れて紅濃き了徳院             中川 晴美
○○◎☆   緑青を吹きて竜ゐる大暑かな           斎藤 摂子
○○◎☆   風鈴のりんとも鳴らぬ昼下がり         中村 智子
○◎○☆    芥浮く川面に映ゆる夾竹桃             小川 尚子
◎○☆      自販機の前を無口に大暑かな          長谷川 稔
○◎☆      カーブ切るとき大揺れに夾竹桃         斎藤 摂子
○○☆      夕焼けや一つとなれる影二つ         宇佐美なほ子
○○☆      グラウンド広く遊びて大暑の子         小川 尚子
○☆        曼荼羅華白を妖しと見入りけり       宇佐美なほ子
○☆        弁天の池に散りたり夾竹桃            中川 晴美
○☆        夾竹桃ギリシャに白き像多し           長谷川 稔
☆           イタリアの街に揺れをり夾竹桃        中村 智子
☆           兵児帯の子が歌ふ夾竹桃              土師里依子
☆           夕焼けに我に返れる家路かな          大西 弘之
☆           日盛を濡れて水掛け不動尊            斎藤 摂子
☆           晩鐘を潮にビールの栓を抜く          土師里依子
☆           窮屈な城の窓なり栗の花               長谷川 稔
☆           風鈴や街騒止む束の間を              大西 弘之

 

次回は八月二十日(土)二時半〜、兼題「残暑」「藤の実」「灯火親しむ」(欠席投句可)です。

皆様のご参加をお待ちいたしております。

                              中川晴美(雲の峰)

QLOOKアクセス解析